RPGツクール SUPER DANTE
SFCで動くRPGを自分で作れるのだ!という夢と、リソース制約とのギャップとの間で戦いつづけることになるツール。
付属のサンプルRPG"FATE"の、この環境下で一本のゲームを作り上げるすごさ。
1キャラ10個までしか魔法を覚えられない、というか11個め以降は古いものから忘れていくという制限もごつく、魔法習得テーブルも下位回復魔法が消えても困らないように!みたいなことを考えながら作る必要がある。FATEの僧侶クライスなんて状態変化系はすっぱり忘れてしまう割り切りっぷり。
使えるBGMもイントロとメインパートで風味が変わるものが多く、選曲が大変。今聴くと味があるのだが、作りたいゲームに合わせようと思うと帯にもタスキにも太すぎたように思う。それでも夢が全てを駆動する。
結局のところ筆者は1本も完成できなかった(続くRPGツクール2では3本くらい完成させた)。 自分で絵も描けるし容量も段違いだしフロッピーディスクに作ったデータを保存できるしと、PC9801で動くRPGツクールDante98の世界をうらやましく思っていた。コンシューマ機とパーソナルコンピュータの間には大きな壁があるのだ。